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2005年 02月 28日
共に生きるとはどのようなことだろうか。自分のことを認識できなくなった相手と家族として暮らし続けることはどのようなことなのだろうか。
例えば老人虐待の問題も、相手がちゃんとした人間だと思っている(思いたい)からこそ、そのギャップに驚き生じるのではないだろうか。最初から期待していなければ、あるいは猛獣のようなものだと思っていれば、対処のしようはあるような気がする。 ああ、猛獣というのはいいたとえかもしれない。確かに餌をやり面倒をみているのだが、決して慣れることのない動物。そんな動物を飼う人の気持ちと、心を通わすことのできない家族を持つ人間の気持ちは似ているのだろうか。 しかし人間の場合はもっと苦しい。相手が「正気か否か」がはっきりわからないとしたら、普通に話しているうちに変な方向に話が流れていき、気がついたら手遅れ。そんなときどうすれば良いのだろう。 # by linkwood1958 | 2005-02-28 01:54
2005年 02月 15日
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1567_14913.html
--注:ええと以下の感想は冗談です。良い子の皆さんはこの感想の真似をしてテストに答えてはいけません。赤点と職員室への呼び出しが待っています(笑)。多くの不愉快な表現も含まれていると思いますので御用とお急ぎのかたは次のエントリへスキップをお願いします(end of the disclaimer :-) さる事情で、太宰治の「走れメロス」を読みました。困った話です、いやメロス君の行動ですよ。アナタ。 自分の後継者すら殺してしまう暴君ディオニスの所業を街で小耳に挟んだメロス君、一人お城に押しかけて直談判に及ぼうとしますが、あえなく捕まりディオニスの前に引き出され、結局「おまえだって下賎な人間、死刑台に上れば命乞いするくせに」と挑発され、頭に血が上った挙句「俺は死ぬのは平気だただ死刑は3日だけ待ってくれ、俺の妹が結婚するからだ、結婚式を済ませて3日以内に帰ってくる、もし帰ってこなかったら友人のセリヌンティウスの首を絞めてもいい」というとんでもない交換条件を申し出ます。 そもそも猪突猛進型の行動で、自分の命を危険に晒すだけでなく、友人の命まで勝手に差し出すという飛躍が見事です。まあもともと王とメロスの議論はすれ違っていて、最初メロスは「罪のない人を殺す王は怪しからん」と息巻いているのに「自分が罪なく殺される」という事態には無頓着で、自分は殺されるのは平気だと見栄をきる意味がわかりません。単に挑発されて、売り言葉に買い言葉になっていることに気が付かず普通に暮らしている友人の命を賭け金に使うとは。きっといままでも一方的な友情の思い込みでまわりの人間に迷惑をかけていたのに違いありませんね。メロスは全くリスクマネジメントができていないため、復路は困難の連続です。こんな杜撰な計画でよくも人の命を巻き込めるものです。しまいには疲れて立ち止まり、もうどうにでもなれとやけくそな気持ちにさえなってしまいます。 メロスが再び走りだす気力を甦らせたのは、たまたまへたって寝てしまった場所の近くに清水が湧いていたからで、乾燥した砂漠のど真ん中だったらそのままゴールにたどり着けなかったに違いありません。しかしメロスの行動原理は「友情」のためというよりも「自分のメンツ」が最優先のようにも感じられます。あの憎らしい王様に嫌味を言われたくないという一心。 ところで王様は残されたセリヌンティウスに対して散々嫌味を言うのですが、最後にメロスが帰ってきてセリヌンティウスと熱い友情を確かめるというシーケンスで感動して改心してしまいます。でもそんなところで改心するくらいだったら、そもそも直情オレ様型のメロスが友人を置き去りにしたにもかかわらず、それを平然と受け入れたセリヌンティウスの行動をみた時点で改心しそうなものです。にもかかわらず更に何の罪もない人質をいたぶるディオニスは、真の冷血漢であり(メロスの復路にも刺客を放っていますから、そもそもメロスが本当に帰って来ようとしても、それを受け入れるつもりがなかったと考えられます)ちょっとやそっとのことで改心しそうにありません。最後に改心したように見せているのは、その場で死刑を執行すると暴動が起きて自分の命が危なそうと思ったからでしょう。多分後日ほとぼりが冷めたころにメロスもセリヌンティウスも口封じのために殺されてしまったのではないでしょうか。 ともあれメロス君は友達にしたくない人の一人だということができるでしょう。 教訓:権力と戦うときに相手の「良心」というあやふやなものにかけ金を張ってはいけない。 # by linkwood1958 | 2005-02-15 05:42
2004年 10月 19日
古本屋はあまり好きじゃない。昔ながらの店は埃っぽい感じがして、しばらくいると段々頭が痛くなってくるし、最近はやりのカジュアルな店は本を売っているというよりもなんだか本の残骸が売られているような気になるからだ。
それでもあまりに値段が安くて、ネットワークマーケットですら売られないような昔の本を読みたくなったら、仕方なく自分の足で古本屋に赴いて、店頭のワゴンの中なんかを探して回る他はない。しかしこうした探索は、それこそ砂浜に落ちた針を探すようなものでなかなか努力を結ぶものじゃない。仕事を持っている身では、なかなか目的のものにたどり着くことは難しいのだ。 こうした不便が重なるうちに、同じような思いをしている人間は他にもいるのでは、思うようになった。高価なものなら探してくれる専門家は沢山居るけど、市場で値段のつかないようなものを、それなりの価格で手に入れてくれる人はいない。でも少々の手数料を別途払ってもいいという人も世の中にはいるのではないか。 こう考えた私は「探本屋」という商売を始めることにした。これは依頼を受けて、本を探す商売だ。成功報酬で料金は一律三万円。もちろん本そのものの代金は別だ。高い手数料だと思うかもしれないが、どうしても欲しい人にはむしろ安い。そもそもそれまでさんざん本人が手を尽くしても手に入らなかったものを手に入れるべく努力するのだから、それほど無茶な値段だとは思わない。 # by linkwood1958 | 2004-10-19 01:53
2004年 10月 14日
「私は合理的な人間だ。自分で実際に見たものと、そこから論理的に考えられるもの以外は信用しない」
でも人間は余りにも錯覚に陥り易い。このようなとき自分を合理的な人間だと強く思っているほど、常識では考えられないような信念を持つようになる。 人間の知覚が量子的効果を観察できるほど鋭敏ではない以上、物質の実在を疑う立場の現代物理学の議論はともすると人をオカルト的世界観に導く。実証主義は危険な側面を持っている。 それでも悩ましいのは、実在主義が常に「正しい」わけではなさそうだということだ。私たちは発狂していると言われても反論することができない。 # by linkwood1958 | 2004-10-14 23:15
2004年 10月 07日
駅前のこちら側のタクシー乗り場にはあまり客が来ない。駅の反対側に大きな乗り場があるからだ。そちら側は道も広くタクシーもどんどん来るので、客はみなそちらに行ってしまう。そうなると、タクシーもわざわざこちら側に回って来ようとしなくなるので、その結果ますます乗り場が寂れるという悪循環だ。
それでも駅前に乗り場を構える以上、全く車が来ないではやはり困る。ということで、会社からは適当に指示が入って、ときどきこちら側に回るようにしているのだ。まあそんな具合だから、乗り場の掃除も客待ちの合間に運転手がやることになっている。まあごみを拾ったり、吸殻を集めたりといった程度だけれども。 昨日もそうやって乗り場の周りのゴミを俺が拾っていると、年寄りの二人連れが近くにやってきた。別に客というわけじゃない。どちらも70歳を越えたような爺さんと婆さんだ。二人は俺が掃除している側で何故か立ち止まってこちらを見ている。ふいに爺さんが口を開いた 「おい、そのゴミも拾わんか」 横柄そのものの口調だ。俺は心の中で「なんだとぉ、テメェが拾いやがれ」と思いながらも、会社の車の前で怒鳴るわけにもいかず、なるべく表情を変えずにそのゴミを拾おうとした。そのときだ、その爺さんは手にしていた煙草の吸殻を俺の目の前に投げ捨てやがった。婆さんは驚いたようだ 「まあ。なんてことするんですか」 今度は許さん。俺が爺さんに向かおうとしたそのとき、タクシーの横に客が来た。俺は煮えくり返るような気持ちを無理にねじ伏せながら、ゴミは残したままタクシーに戻り客を乗せた。 # by linkwood1958 | 2004-10-07 23:00
2004年 08月 14日
夏の陽も傾いた土曜日の夕方、公園のベンチで明日の日付の夕刊を拾った。SFなんかにはよくあるシチュエーションだけど、自分が拾ってみるとどうすればよいのかわからない。競馬の結果や、あるいは株価なんかが書いてあれば真剣になるけど、そういったものは一切かかれていない。もちろん自分にはかかわりない政治的事件なんかどうでもいいし。
海外のニュースもいくつかある。どこぞの大統領のスキャンダルが発覚したなんて話も、僕に才覚があればお金にできるんだろうけど。もう通信社までは配信されているだろうしな。 そうこうするうちに、社会面の片隅にある記事に目が留まった。事故を報じる記事、しかも今夜の出来事だ。若い女性が一人で住むアパートの部屋ででガス爆発が起こり、本人と隣人を含む3人が死亡とある。記事によれば事故か自殺かははっきりしていないらしい。 住所をみると、なんとこの近所だ。 どうしよう、警察に知らせるべきか。しかしいきなり今夜ガス爆発が起きると電話しても相手にしてくれるとは思えない。では交番にこの新聞を持ち込んで相手に任せてみようか。 いつのまにか僕は新聞を持ったまま立ち上がりふらふらと公園を出ていた。交番は300メートルほど先の右側にある。交番をのぞいてみたが誰もいない。しばらく待ってみるか。 しばらく待ったが誰も来ない。僕はとりあえず記事にある住所のアパートへ行ってみることにした。歩いても5分もかからない場所だ。 ...つづく # by linkwood1958 | 2004-08-14 20:59
2004年 08月 12日
携帯電話に感染するウィルスが蔓延した。その症状は極めて単純なもので、単純にアドレス帳の表示と実際の電話番号やメールアドレスがランダムに入れ替わってしまうというものだった。
すなわちある宛先を呼び出して、電話なりメールを送ると、別のランダムな相手につながったり、送られたりしてしまうのだ。 ウィルスが出回り始めてから数日で、この国の中枢機構は麻痺し、経済は破綻し、以後何年も回復することはなかった。 # by linkwood1958 | 2004-08-12 01:56
2004年 08月 09日
「隣りの席の同僚のさーBがムチャ気に入らないの。だからエンジニアのカレシに頼んでちょっと追い込みかけたんだ」
「詳しいやり方は知らないけどさ、Bが色々なやつとやり取りしているメールの文面を途中でちょっとずつ変えちゃうんだよ」 「たとえば普通に『さよなら』と書いてあったら、『もうアンタには会いたくない』とか、『でも本当はムカツイテるんだけどな』とか本文の最後に勝手に付け加えちゃうの」 「うん。もちろん親しい奴だと相手に確認して、内容が何故か変わっちゃっているんだ、ということを納得したり、させたりするけどね。それほど親しくない奴だと、なにこいつ、で終わっちゃうでしょ」 「それに親しい奴だって、毎回一々不快な文面が送られてきたら、本当はどうだかしらないけれどだんだんメールを送んなくなっちゃうよね」 「最後はお互い本気で罵倒のメールを送っちゃったりして。そうなるともう孤立ね」「それでどんどんBの奴元気がなくなってさ、アハハ結局今日なんか会社を休んでんだ」 「ホントいいきみ」 ... zz .. noise .. 「じゃあね。 # by linkwood1958 | 2004-08-09 01:46
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